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猫の予防接種はいつ打てばいいの?子猫でも打てる?毎年打つ必要性と副作用、費用について

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ライターで獣医師のmoriです。皆さんの家は猫ちゃんを飼っていますか?
平均寿命が延びて高齢化してきている愛猫への予防意識は年々増してきているます。

今回は、そんな猫の予防接種に関して多くの方が疑問に思われる以下の点

・猫の予防接種はいつ打てばいい?
・子猫でも予防接種は打てる?
・毎年打つ必要がある?
・副作用は?
・予防接種の費用

 

について、お話していきたいと思います。

猫エイズやフィラリア、ワクチンの種類に関してはこちら
→猫の予防接種で猫エイズは防げる?フィラリア予防に効果のあるワクチンは?

 

<猫の予防接種はいつ打てばいい?子猫でも予防接種は打てる?>

ワクチンで予防できる感染症を蔓延させないために一般的には定期的な接種が推奨されます。
動物病院によって採用している接種プログラムが異なりますが、子猫は16週齢頃までに3回の接種をオススメします。

間隔はワクチンの効果が身体に十分馴染むよう、4週間〜1ヶ月空けます。最後に接種するタイミングとしては16週齢を越えた後が効果的です。
例として挙げると、子猫の場合は8週齢・12週齢・16週齢を目安に接種させると良いでしょう。
最終接種後は、1年後に接種することが勧められます。

<毎年受ける必要がある?>

一方で、その後は1年に1回接種することが今まで推奨されてきました。
しかし近年、世界的にペットの混合ワクチンの接種を3年ごとに行ないましょうというガイドラインが出されるようになりました。
ただし、このガイドラインの解釈には注意が必要で、その3年以内にも定期的に抗体価を測定し、ワクチン接種の必要がないことを確認することが合わせて推奨されています。

つまり、成猫なら毎年ワクチンを接種するのではなく
毎年抗体価を測定して、抗体が十分あるようならその年はワクチンを打たず、抗体が不足してきているのであればワクチンの接種をはやめましょうというものになります。
しかし、通常の動物病院ではまだ猫の混合ワクチンの抗体価は測定できず、血液を取ってもらい外注検査に提出する必要があります
まだまだ日本国内では一般的ではありません。

したがって、抗体価が測れるのであればその値を参考にしつつ、成猫には1〜3年以内に1回打つことが大切と言えます。

 

 

<接種に伴う注意点や副作用は?>

ワクチンの接種後、一時的に体調が崩れてしまうことがあります。
そのため、普段よりも元気がないときやご飯の食べが悪いときなど、体調不良が疑われるときの接種は避けましょう!

副作用として注意すべきなのはワクチンアレルギーです。注射を打った後にぐったりしてしまったり、吐いてしまったりする場合には治療する必要があります。特に打ってすぐ症状が出る場合には重症化する恐れがありますので、注射後15〜30分くらいは院内か病院の近くで様子を見ておくことが大事です。

一度アレルギー反応が出たことがある猫の場合は、同じワクチンを接種することでより強い反応が出ることがあるため、来年以降の接種に関してはかかりつけの獣医さんと相談することをオススメします。

また、時々接種したところが数ヶ月後にしこりになって触れることがあります。首の付け根やお尻の近くに注射されることが多いですので、打たれた場所は家でも時々触ってみて、こりこりしたものがないかみておきましょう

さらに稀ではありますが、もし数ヶ月以内に急激に大きくなってきた、あるいは数年後でも2〜3cmを超えるほど大きくなってきた場合には悪性腫瘍(=いわゆるガン)の可能性もあります。見つけた際には早めに必ず動物病院を受診してください。

<ワクチン接種にかかる費用>

動物病院や地域によって多少差がありますが、診察費とワクチンの接種代を合わせると
3種混合ワクチンで2,500〜4,500円ほど、
5種混合ワクチンだと4,000〜7,000円ほどになります。
また、ペット保険のほとんどがワクチン接種は予防にあたり保険対象外です。

<まとめ>

・猫の予防接種はいつ打てばいい?子猫でも予防接種は打てる?
子猫でも打つことはできます。16週齢頃までに3回の接種をオススメします。

毎年打つ必要がある?
成猫には1〜3年以内に1回を目安にします。

副作用は?
一時的に体調が崩れてしまうことや注射を打った後に吐くなどの症状がすぐ出る場合には重症化する恐れがあります。
注射後15〜30分くらいは院内か病院の近くで様子を見ましょう。

・予防接種の費用
3種混合ワクチン 2,500〜4,500円
5種混合ワクチン 4,000〜7,000円

 

 

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