猫に予防接種は必要?フィラリアや猫エイズに効果は?打つタイミングやワクチンの種類、費用、効果、副作用を調べてみた

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ライターのmoriです。皆さんの家は猫ちゃんを飼っていますか?
某ペット保険会社の報告によると、2018年以降猫の飼育頭数は犬を上回ったとされるほど、その数は日本全国で増えてきています。
さらに近年では、犬で有名なフィラリアが猫にもかかるということも多くの方に知られるようになりました。
平均寿命が延びて高齢化してきている愛猫への予防意識は年々増してきているのではないでしょうか?

今回は、そんな猫の予防接種に関して多くの方が疑問に思われる点について、お話していきたいと思います。

<ワクチンの必要性、費用、効果、接種できる場所について>

猫の予防接種の必要性

犬の狂犬病ワクチンは、狂犬病予防法という法律でその接種が義務とされていますが、猫のワクチンに関してはそのような法律はありません。
そのため、希望する人がインフルエンザの予防接種を受けるのと同じで、任意のものと考えてください。

猫の予防接種はそもそも必要なの?

ワクチンで予防できる感染症はすべて、健康な猫でもかかったり発症する可能性がある病気です。
家の中だけで生活している猫でも原因となるウイルスを持っていることがあり、残念ながら「外に出してないからウチの子は大丈夫」ということはありません。

特に免疫がまだ不十分な子猫多頭飼いをしているご家庭の猫日常的に外に出ているなどはワクチンを接種してあげることで、健康に長生きさせてあげることができます。

さらに、これらの感染症は施設内・院内感染する恐れもあります。予防接種をしていないとペットホテルや動物病院での預かりを断られる可能性もありますので注意しておきましょう。

<ワクチンの効果>

予防接種をすることで、

・ワクチンで予防できる感染症にかからないで済む
・病原体が入ってきても発症しない
・発症しても軽い症状で抑えられる
・ペットホテルや動物病院に安心して預けられる

などのメリットがあります。

特に元気なうちは発症していなくても、いつの間にかウイルスが体の中に入っていて、高齢になったり病気が見つかって免疫が低下すると急に発症することがありますので、ぜひ健康なうちに接種しておきましょう。

<ワクチン接種にかかる費用>

動物病院や地域によって多少差がありますが、診察費とワクチンの接種代を合わせると
3種混合ワクチンで2,500〜4,500円ほど、
5種混合ワクチンだと4,000〜7,000円ほどになります。
また、ペット保険のほとんどがワクチン接種は予防にあたり保険対象外です。

<どこで接種できるの?>

基本的には全国の動物病院で接種することができます。
ただし、大学病院や救急病院などではワクチンを常備していない施設もありますので、ご近所のかかりつけさんで接種してもらいましょう。

 

<接種に伴う注意点や副作用は?>

ワクチンの接種後、一時的に体調が崩れてしまうことがあります。そのため、普段よりも元気がないときやご飯の食べが悪いときなど、体調不良が疑われるときの接種は避けましょう!

副作用として注意すべきなのはワクチンアレルギーです。注射を打った後にぐったりしてしまったり、吐いてしまったりする場合には治療する必要があります。特に打ってすぐ症状が出る場合には重症化する恐れがありますので、注射後15〜30分くらいは院内か病院の近くで様子を見ておくことが大事です。

一度アレルギー反応が出たことがある猫の場合は、同じワクチンを接種することでより強い反応が出ることがあるため、来年以降の接種に関してはかかりつけの獣医さんと相談することをオススメします。

また、時々接種したところが数ヶ月後にしこりになって触れることがあります。首の付け根やお尻の近くに注射されることが多いですので、打たれた場所は家でも時々触ってみて、こりこりしたものがないかみておきましょう

さらに稀ではありますが、もし数ヶ月以内に急激に大きくなってきた、あるいは数年後でも2〜3cmを超えるほど大きくなってきた場合には悪性腫瘍(=いわゆるガン)の可能性もあります。見つけた際には早めに必ず動物病院を受診してください。

 

<予防接種を受けるタイミング、時期や頻度(回数)は?>

ワクチンで予防できる感染症を蔓延させないために一般的には定期的な接種が推奨されます。
動物病院によって採用している接種プログラムが異なりますが、子猫は16週齢頃までに3回の接種をオススメします。

間隔はワクチンの効果が身体に十分馴染むよう、4週間〜1ヶ月空けます。最後に接種するタイミングとしては16週齢を越えた後が効果的です。
例として挙げると、子猫の場合は8週齢・12週齢・16週齢を目安に接種させると良いでしょう。
最終接種後は、1年後に接種することが勧められます。

一方で、その後は1年に1回接種することが今まで推奨されてきました。
しかし近年、世界的にペットの混合ワクチンの接種を3年ごとに行ないましょうというガイドラインが出されるようになりました。
ただし、このガイドラインの解釈には注意が必要で、その3年以内にも定期的に抗体価を測定し、ワクチン接種の必要がないことを確認することが合わせて推奨されています。

つまり、成猫なら毎年ワクチンを接種するのではなく、
毎年抗体価を測定して、抗体が十分あるようならその年はワクチンを打たず、抗体が不足してきているのであればワクチンの接種をはやめましょうというものになります。
しかし、通常の動物病院ではまだ猫の混合ワクチンの抗体価は測定できず、血液を取ってもらい外注検査に提出する必要があります
まだまだ日本国内では一般的ではありません。

したがって、抗体価が測れるのであればその値を参考にしつつ、成猫には1〜3年以内に1回打つことが大切と言えます。

<主なワクチンの種類>

猫用のワクチンとして主に接種されているのは、

・3種混合ワクチン
・5種混合ワクチン

のどちらかになります。

3種混合ワクチンで予防できる病原体

・カリシウイルス

猫に風邪のような症状を引き起こすウイルス。また口の中に潰瘍ができ、口を痛がったりよだれが目立つことがある。

・ヘルペスウイルス

カリシウイルス同様、猫カゼの原因ウイルス。鼻炎症状以外にも結膜炎が特徴的である。

・パルボウイルス

猫汎白血球減少症という、免疫に関わる白血球が減ってしまう感染症を引き起こす。

 

5種混合ワクチンで予防できる病原体

・猫白血病ウイルス

リンパ腫や白血病、貧血などを引き起こすウイルスで、発症するとほとんどの猫が数年以内に亡くなってしまう。

・クラミジア

ウイルスではなく細菌の一種。重度の結膜炎を引き起こす。

これら2つによる感染症も、3種混合で予防できる感染症に加えて一緒に予防できます。

 

中でもカリシウイルスおよびヘルペスウイルスはいわゆる猫カゼの原因となるウイルスであり、7〜8割を超える猫がこれらのウイルスを有していると言われます。持病により免疫力が低下したり、もともと免疫力の低い子猫や高齢猫で鼻炎や風邪による症状が目立つようになります。また猫白血病ウイルスやクラミジアに関しては、通常家の中で感染するものではなく、これらを有している猫との直接的な接触がきっかけでうつります。

通常、家の中だけで生活している猫には3種混合ワクチン、日頃から外出させていてノラ猫と接触する可能性がある場合には5種混合ワクチンの接種が推奨されます。

 

 

<予防接種で猫エイズは防げる?>

猫において重要な感染症として、猫免疫不全ウイルス感染症(猫エイズ)が挙げられます。
この猫エイズに対しても2008年、日本国内においてワクチンが市販されるようになりました
ただし、全国的にも取り扱っている動物病院は限られるため、事前に問い合わせて確認しておきましょう。
混合ワクチンには含まれないため、別のタイミングかつ単体で接種させる必要があります。

猫エイズのワクチンを打つ期間は?

初回は2〜3週間の間隔を空けて3度接種します。以降は1年に1回の接種で予防効果を維持させることができます。

<ワクチンでフィラリアの予防になる?>

一方で、予防できる感染症以外の病原体には効果はありません。
ここ数年、蚊を介してフィラリアが猫に感染することが心配されていますが、フィラリアは寄生虫ですので既存のワクチンでは予防できません。

同じように、つい最近新型コロナウイルスが猫にかかり発症する可能性があることが報道されましたが、
現在のところコロナウイルスを予防できるワクチンも存在しません。特に今は不用意に外に出してしまわないように注意してください。

 

<まとめ>

猫の混合ワクチンが普及したことは、近年平均寿命が延びている理由の1つと考えられています。それでも、3種混合ワクチンや5種混合ワクチンで予防できる病原体は無くなってはいません。家の中だけで飼っている猫にも感染のリスクはありますので、定期的な予防接種を考えてあげてください。

一方で、ワクチンの副作用やリスクはゼロではありません。費用やアレルギー反応、そして猫の生活環境などを考慮した上で接種をすべきか皆さんの意思で決めることが大切です。

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