「犬がプラスチックやアルミホイルを食べた!どうしたらいい?獣医に見てもらうと料金はいくらかかる?」
犬と暮らしていると、プラスチックやアルミホイルなどを誤って食べてしまうこと(=誤食、誤飲)があります。
犬は興味があるものを口に入れる習性があり、プラスチックやアルミホイルなどを食べてしまうことが比較的多くあります。
今回はこれらを犬が誤食してしまったときの対処法や注意点をお話ししていきたいと思います。
目次
犬がプラスチックやアルミホイルを食べた!どうしたらいいの?
<自分でできる対処法>
愛犬が今まさにプラスチックやアルミホイルを食べてしまい、
まだ口の中でくちゃくちゃしているのであれば、
まずは犬のお口を開けて確認してみましょう。
飲み込む前であれば手を入れて取り除くことができます。
また食道に詰まった場合は、自ら吐こうとしたり苦しそうにしたりすることがあります。
その場合は犬を抱え、頭を下に向けて背中やお腹を軽く叩いた際に詰まりが取れて吐き出すことができるかもしれません。
食べてしまってから1〜2時間以内であり、苦しそうな様子がなければ胃の中にあると考えられます。
しかし、胃の中にあると考えられるプラスチックやアルミホイルをご
犬に食塩やオキシドールを舐めさせて吐かせる方法が有名ですが、
食塩では食塩中毒を、オキシドールでは胃炎を引き起こす可能性があるため、
獣医師の指示でなければ絶対にやめましょう。
<自然に出てくるまで放っておいても大丈夫?>
プラスチックは通常胃酸で溶けないため、胃から腸に流れるとウンチと一緒に自然と出てくることがあります。
サイズが人の指先ほど小さく、形も鋭利でなければ放っておいても問題ないでしょう。
しかし、小さくても鋭利な形をしていたり、割れる恐れがある場合には危険です。
食道や胃、腸などを内側から傷つけ、場合によっては裂けてしまったり穴が空いて消化液がお腹の中に漏れてしまうことがあり、腹膜炎を起こし最悪の場合死に至ります。
一方、アルミホイルは小さいカケラであれば胃酸で溶ける可能性があります。
丸まっている状態で飲み込んでしまうと、胃で溶けずに腸へ流れることがあり、
大きさ次第では小腸・大腸を通り自然と肛門から排泄されます。
ただし、プラスチック・アルミホイルともに注意しなければならないのは、サイズがある程度大きいケースです。
サイズが大きいと、胃から小腸への出口(=幽門)や、小腸の一部、小腸から大腸へ変わる箇所(=回盲部)などで詰まってしまいます。
この状態を消化管閉塞と言い、治療には多くの場合で内視鏡か開腹手術が必要になります。
こんな症状がでたら直ぐに獣医さんへ
犬がプラスチックやアルミホイルを食べてしまったとき、注意して頂きたい様子の変化を挙げたいと思います。
・咳込んでいる
・お腹を痛がっている
・お腹を触ると嫌がる
・身体が熱く感じる
・何度も吐いている
・元気、食欲がない
誤食した際に、喉や食道を詰まらせたり一部誤嚥してしまった場合には呼吸に関係する症状がみられます。
またお腹を強く痛がっていたり、身体が熱く感じる場合には消化液がお腹の中に漏れて腹膜炎を起こしている恐れがあります。
飲み込んだプラスチックが尖っていたり割れやすいものであれば注意しましょう。
一般的に、食べてから2〜3時間以上経過してから消化管を破る可能性があります。
さらに、何度も吐いている場合には胃腸のどこかで詰まり、消化管閉塞を起こしていることが疑われます。
この場合は半日から1日以上経ってから閉塞にともなう症状がみられるようになります。
獣医さんに見てもらったときの料金は?
一般的には診察料と血液検査費用を合わせて5,000〜8,000円ほどかかります。
さらにレントゲン撮影やエコー検査を行なうとなるとそれぞれにおよそ3,000〜5,000円必要です。
このような検査結果を踏まえ、状況を把握した上で治療について獣医さんと飼い主さんで相談していきます。
状態は落ち着いており症状が乏しい場合には経過観察となることがあります。
しかし、症状があり静脈点滴などの内科治療を行なう場合、
3日ほど入院すると検査と合わせて治療費は約25,000〜4,0000円となります。
さらに、全身麻酔下での内視鏡や開腹手術となるとより高額になります。
一般的には内視鏡処置で約30,000〜70,000円、開腹手術では退院まででおよそ10万〜20万円ほど必要になる可能性があります。
もちろん、犬種や年齢、体格、症状の程度、手術内容などによってそれぞれの金額は大きく異なります。
また、夜間救急病院や大学病院などで治療を受けた場合には、通常の動物病院と比較して1.5〜2倍ほど治療費が高額になると考えておいて下さい。
まとめ
犬がプラスチックやアルミホイルを誤食した場合、
自然とお尻から出てくるケースから急いで手術を受けなければならないケースまで様々です。
しかし、こうした誤食はさせないように予防することが何より大切です。
床や机の上など、犬の口が届く範囲に不要にものをおかず、
ものを咥えても飼い主さんの指示で話すようにしつけましょう。
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