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自動車の走行中に異音がする、パチパチ音の正体とは。
普段から車を運転している人でも注意して車から発生している音を聞いている人は多くないでしょう。
特に最近の車は性能が良く故障すること自体が珍しいので、滅多に異音を耳にする機会がなくなりました。
もしも、あなたが運転中にクルマから突然聞きなれない音がしてきたらどうでしょうか?
クルマに使われている消耗品がそろそろ交換しなければならないときは、徐々に音や振動が大きくなってくるものです。
クルマから突然に異音がする場合、その時その車に突発的な異常が起こっているということですので注意が必要です!
ここでは、そんな突発的に起こりうる異音の発生原因について、次のABCの手掛かりパターンを使ってご紹介していきます。
A.パチパチ以外に音を例えると
B.どんな時に
C.どこから発生しているか。
この3つが分かればおおよその原因の見当がついてきます。
では、順番に見ていきましょう。
1.ブレーキから音がする。
A.カタカタ、タタタタ、ゴゴゴゴ
B.ブレーキで減速した際に
C.足元、ブレーキから
走っている状態から急ブレーキをかけて減速すると、音が聞こえることがあります。クルマによってはブレーキから振動も感じるでしょう。
この音はクルマの姿勢制御安定装置(ABSやDSCなど=ひと言で表現するとブレーキ関係のハイテク装置)が、ブレーキング時の車の不安定挙動を検知して一時的に作動した時に起こる現象ですので、故障ではありません。
路面の継ぎ目にある鉄板や砂利道、雨や雪の日など、路面がスリップしやすい状況の時になりやすいです。
そんな時は、路面のコンディションでは制動できない急ブレーキをかけてしまっているサインですので、もう少しふんわりブレーキの安全運転を心がけましょう。
2.タイヤの溝に小石、その他異物が挟まっている。
A.パチパチ、バチバチ
B.走り出すと
C.下の方から
最もよくあるケースがこれではないでしょうか?
止まっているときは異音はしないけれどスピードを上げるに連れてパチパチ音が早くなる。
タイヤの溝に挟まっている物体を見つけたら、タイヤを傷付けないように取り除いてあげましょう。
3.積荷やパンク修理キット、その他車内の備品の取り付けが緩んでる、または外れている。
A.カタカタ、パタパタ
B.規則性なく
C.どこからともなく
なんとなく車体が震えているときや段差を通過した際、スピードが上がるに従いなど、まるで何かの荷物を積んでいる時のような音がします。
荷室スペースに収めた荷物が音を立てている場合はわかりやすいですが、実は車には、もしもの時のためにスペアタイヤやパンク修理キット、発煙筒、必要最低限の工具などが専用のスペースに取り付けられています。これらはワンタッチで脱着出来るようにクリップなどで固定されているのですが、時々外れることもあります。
どこにあるのか知らないし、見たこともないといった方は、この機会に確認されることをオススメします。
(自宅マンションや職場の避難経路を確認しておくのと同じ位の重要レベルだと考えてもらって間違い無いでしょう。)
ちなみに、すぐに現場で対処できるパチパチ音はこの2、3番だけになります。
今からご紹介するパターンやそれ以外の場合は、可及的速やかに安全な場所に車を停車して(JAFさん等の)状況判断と対応ができる方に救援を要請しましょう。
4.エンジンに問題がある。
A.パチパチ、カチカチ、キンキン、コンコンなど
B.エンジンの回転数と同調
C.たぶんエンジンルーム
冒頭でお話しした通り、次第に大きくなって来ている音なら、近日中に整備をお願いすれば良いことですが、突然音が鳴り出したのであれば緊急事態の可能性が濃厚です。確認が済んだらすぐにエンジンを切りましょう。
5.駆動系(下記*)に問題がある
A.パチパチ、カタカタ、ゴロゴロなど
B.走り出すと
C.何となく床下から
クルマを停車した状態でアクセルを煽っても音はしないけれど、走り出すと異音がする場合はコレが多いです。どちらにせよ要停車です。
*駆動系とは…エンジンで生み出された回転運動は、駆動系と呼ばれる歯車やシャフトなどで構成されたメカニズムを介してタイヤを回転させます。要はエンジンとタイヤの間ですね。
(参考)一部の特殊な用途に使用する車両では、駆動系に特別な「LSD」と呼ばれる部品を装着しているケースがあり、普通に右折左折するとパキパキ音と振動が伴いますが異常ではありません。あまり貸し出されることは無い車両だと思いますので参考まで。
6.ブレーキから音がする。
A.カタカタ、ゴゴゴゴ、ジャジャジャ
B.色々パターンあり
C.足元、ブレーキから
再度ブレーキの登場ですが、1番とは「B」の状況が異なります。
ブレーキペダルを踏んだ時にいつもと違う感じがしませんか?(スカスカする、何か引っ掛かった感じがするなど)
クルマを安全な場所に停車できたら四隅のタイヤを見て回ってください。
焦げ臭い匂いがしたり、異常な熱気を感じるかもしれません。
ブレーキが危険な状況かもしれませんので、停めたら再度クルマは動かさずに救援を待ちましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
わたしは普段運転している時は、できるだけ道路上に落ちているものは踏まないように注意して運転しています。それでも小石などはタイヤに挟まってくるものなので、発見次第取り除いています。
走っている最中に小石が外れたら、遠心力でどこかに飛んでいきますから、もしや歩行者に当たる可能性もあるわけで注意が必要だと思います。
皆さんもクルマを運転する機会がありましたら、車から聞こえてくる音に少しだけ気をつけて運転してみてくださいね。
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